個性を残し文章が持つクセを改善して読みやすくする方法|文章作成法

自分の文章が持つクセに気づいていますか。自分では気づきづらいと感じるかたも多いでしょう。

クセも個性の1つです。しかし度が過ぎれば読みづらいもの。改善すると読みやすさが上がります。

ここではクセの改善方法を見ていきましょう。



「話し言葉」にも「文章」にもクセがある

「話し言葉」にも「文章」にもクセがある

文章には、誰でもクセがあるものです。クセは個性の1つ。うまく生かせば、オリジナリティを出す要素の1つになります。

SNSなら名前を見なくても誰の投稿か分かるもの。10文字以下のものは判別しづらいですが、20~30文字もあれば、誰が書いたか分かるでしょう。

本記事で意味するクセとは、文章についてのすべてのクセを意味します。

  • 漢字の使いかた
  • 文章の丁寧さ
  • 攻撃性の有無
  • 絵文字の有無
  • 語尾の使いかた

何もかもが、その人のクセとして現れるでしょう。

文章の真似も、当然ながらすぐ分かるもの。パクツイや誰かの真似なども、すぐ分かってしまいます。

手紙でも、小説でも、エッセイでも、文章のクセは出るものです。相手が持つ文章のクセを把握すれば「似た文章」を書くことも難しくありません。

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話し言葉のクセは文章以上に強い

文章以上にクセが強いと感じるのが「話し言葉」です。一般人を対象としたインタビューの文字起こしをしてみると、よく分かるものです。

話した言葉を、そのまま文字にすると、とても読みづらいものが完成します。話し言葉に登場する口癖で、語尾以外を幾つかピックアップしてみました。

うーん
確かに
要するに
でも
ええと
えー
それで
だから
例えば

話し言葉では「うーん、だからねー、要するに、ええとー」という文章も有り得ますよね。

口癖は前後に関係なく出てくるのです。

文字起こしの仕事では、あらかじめ指示書で削除対象になる言葉もあります。

クセの改善方法として自分の文章を把握しよう

クセの改善方法として自分の文章を把握しよう

文章を読みやすくするためには、個性を残しつつ不要な「クセ」を直す必要があります。

読み返して修正できるので、話し言葉より治すのは簡単です。

改善する場合は、まず自分の文章にある「クセ」を把握しましょう。

読みづらい文章になりがちな文章のクセとしては以下が考えられます。

1つの文章が長すぎる
同じ単語を繰り返し使う
同じ文末が続いている
句読点の位置が不適切
難しい漢字が多い

文章を客観的に読み返し、「読みづらさを生む文章のクセ」があれば改善を意識しましょう。

文章を書くときは「漢字の閉じ開き」に注意してみましょう。特にWebライターの仕事で記事を書くときは、漢字の閉じ開きに気をつけなくてはなりません。レギュレーションがあれば従いましょう。本記事では、漢字の閉じ開きが必要な理由や開く漢字の例、閉じ開きでのコツなどについてわかりやすく紹介しますので、ぜひ参考としてご覧ください。

文章のクセを見つける方法

文章のクセを見つける方法

「書いた文章を声に出して読む」と、文章のクセを見つけられます。自分で読むのが面倒ならソフトを使った読みあげも便利です。

書いたものを、そのまま声に出して読んでみてください。「読みづらい」「伝わりづらい」と感じるなら、そこが改善すべきクセの部分です。

参考までに記載しますが、私は「すべての記事」を1度は声に出して読んでいます。1000文字でも15000文字でも、時間に余裕があれば絶対に読みます。リズムが分かればよいため、大きな声を出す必要はありません。

誤字脱字も見つけやすくなり、句読点の位置も確認できます。

特に気をつけたい文章のクセ

特に気をつけたい文章のクセについても紹介します。最近は、この特定の言い回しにまで言及しているレギュレーションも見受けられるようになりました。

  • ~という
  • ~することができます
  • もの
  • ~ということ

特に冗長表現についてはチェックが入る傾向にあります。

私の文章のクセ

私は小説でも、読みあげて、読みやすさを追求します。これは私が小説でも「個性を抑えて書く」という手法を取っているからです。

noteは比較的自由に書いていますが、それでも改善すべき部分がないか後から読み返して加筆修正を行います。

意識してすら、まだまだ改善すべき場所は多いもの。

私の場合は「~という」「~ことが」「簡単に」を使いがちです。

なるべく使わないよう意識しています。また読み手によっては「読点が多い」と感じるようです。そこを指摘されて意識しすぎて「読点が少ない」と言われた経験も。

なるべくクライアントごとの好みを把握して意識しています。

読みづらい原因が分からない場合の対策

読みづらい原因が分からない場合の対策

「文章を書くのが好きなのに読みづらい」といわれる人もいます。なぜ読みづらいのかが分からない、と感じる人が多いかもしれません。

そんなときは、相談しやすい相手に読んでもらいましょう。本を読むのが好きな知人でも良いですし、特にいなければ家族でも構いません。それも難しいようならSNSでの知りあいでも良いでしょう。

「どこが読みづらいのか」を教えてもらえれば改善につなげられます。

特に文章を読むのが苦手な人に読んでもらうと、どこが分かりづらいのかが良く分かるので、おすすめです。

例外について

例外について

エッセイ・コラム・小説については基本的に例外です。読みづらさすら個性だからです。あまり意識しすぎると書けなくなってしまう可能性もあるでしょう。

ただし間違いはクセでは通らないもの。誤字脱字には気をつける必要があります。

それ以外の部分は、枠にとらわれず自由に書いても良いでしょう。

気になる文章のクセは改善をめざそう

気になる文章のクセは改善をめざそう

繰り返しになりますが、完全に文章のクセを消す必要はありません。

「個性」「強味」となるものもあるからです。

個性や強みを消してしまっては、自分が書く意味がなくなりますよね。そのため、良くないクセだけを消すのが理想です。

クセがあるからだめ!クセは全部直すべき!とは思っていません。

ただし仕事では、まずクライアントの意向に合わせる必要があります。

「自分が読んで気になる部分」「クライアントから指摘された部分」は改善しましょう。

文章を書くときは1行あたりの文字数を意識してみましょう。Webライターの仕事なら、基本的にはレギュレーションに従ってください。1文が短いと意味が伝わりやすくなります。また主述のねじれを防げるのも、1文の文字数を少なくするメリットです。本記事では、文字数の目安や文章のわけかたを紹介しますので、ぜひ参考としてご覧ください。



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