開く?閉じる?記事を書く時の漢字の使いかたを見直そう|文章作成法

開く?閉じる?記事を書く時の漢字の使いかたを見直そう|文章作成法

日常的に使う、ひらがなや漢字。使いかたにも個性が出るものですよね。

そんな漢字の使いかたを見直すと、文章がさらに分かりやすくなる可能性があります。

それではさっそく漢字の閉じ開きについて見ていきましょう。



漢字を開くか、閉じるか?記事と小説の違い

漢字を開くか、閉じるか?記事と小説の違い

記事と小説では大きな違いがあります。小説では難しい漢字も使われますが気にする必要がありません。難解な漢字を多用するのも「個性」の1つ。ひらがなと漢字の配分や、使う漢字の傾向は小説の雰囲気にも影響します。

そのため難しい漢字でも問題ないのです。またシナリオなども若干違ってきます。シナリオについては以下の記事も参照にしてみてください。

https://writingforbeginners.site/scenario/

Webの記事は、漢字の使いすぎには注意が必要です。読みづらいとすぐにページから離脱されてしまうでしょう。そのため漢字の閉じ開きには注意が必要です。

参考例

「青」を表現するとき、どの漢字を使いますか。「青い」「蒼い」「碧い」など、候補はいくつかありますよね。一般的には1つめの漢字です。

しかし小説は、その限りではありません。これは「詩」「歌詞」も同じです。世界観や雰囲気が重視される文章においては、「難解な漢字」を使っても問題ないと考えることができます。私は小説でも分かりやすさにこだわるため難解な漢字は使用しません。それも「個性」です。

現在、私は執筆のあいまの楽しみとしてWebライターさんたちとリレー小説を展開。このリレー小説も、全体的な雰囲気は統一されていますが、人によって使う漢字は違います。

そんな自由に展開できる小説とは違い、Webライターとして書く記事には「読みやすさ」「分かりやすさ」が必要。

そのため記事において、私は「蒼い」「碧い」を使いません。

読みやすい文章を書くための文字数についても紹介していますので、併せてごらんください。⇒【分かりやすい文章作成法】1つの文章の文字数は少なめを意識しよう

「漢字を開く」「漢字を閉じる」

「漢字を開く」「漢字を閉じる」

そもそも「漢字を開く」「漢字を閉じる」といわれても、ピンと来ないかたもいるでしょう。シンプルに説明すると、以下のような意味です。

  • 漢字を開く=漢字をひらがなにする
  • 漢字を閉じる=ひらがなを漢字にする

漢字ばかりだと堅苦しく読みづらくなります。しかし、ひらがなばかりだと幼稚に見えるでしょう。そのため、開いたり閉じたりするのです。

明確な基準はありませんが、私は「中学生以上なら読める文章」を意識しています。中学生以上、というのは比較的よく言われているものです。

ただしキーワード、記事の内容によって多少変えることがあります。

商品説明でもレビューでも同じです。誰が読むのかなど分かりません。だからこそ、「誰が読んでも分かる文章」が理想です。

参考までに、使用頻度が多く「開くと読みやすい漢字」を紹介します。

参考例

流石 さすが
敢えて あえて
全て すべて
様々 さまざま
下さい ください
何故 なぜ
丁度 ちょうど
我ら われら
依って よって
御覧下さい ごらんください
頂く いただく

まだまだあります。ただし優先されるのは「仕様書の指示」です。ルールがあるなら従わなくてはなりません。

では文章で実例を見てみましょう。

開く?閉じる?文章による漢字の使いかたの実例

開く?閉じる?文章による漢字の使いかたの実例

同じ文章を2つ並べて比較してみます。使う言葉は同じでも、1つめの文章は堅苦しい印象があると感じられるはずです。

例1

「文章を書くのは、然程面倒な事ではありません。但し読み易い文章を書く為には、文章の長さや漢字の使い方に注意する必要があります。普段から漢字を多用している方がWebライターとして記事を書く場合は、注意が必要です」

例2

「文章を書くのは、さほど面倒なことではありません。ただし読みやすい文章を書くためには、文字の長さや漢字の使いかたに注意する必要があります。普段から漢字を多用しているかたがWebライターとして記事を書く場合は、注意が必要です」

記事を書いて収入を得るなら、「afbひろば」も使えます。くわしい記事がありますので、ぜひチェックしてみてください。⇒記事を売りに出せる!ライターにおすすめafbの「記事ひろば」とは

漢字の使いかたの例外

漢字の使いかたの例外

例外についても説明します。

例外1「仕様書に指示がある場合」

まずは仕様書に指示がある場合です。指示があれば従わなくてはなりません。

この記事では「漢字の使いかた」という記載をしています。それは私が普段から「読みかた」「使いかた」というように書くからです。

ただしクライアントから、「読み方」と記載する指示があれば従います。

例外2.同音異義語との混同を避ける場合

同音異義語との混同を避ける場合には、あえて漢字を使うこともあります。

  • ならう=習う、倣う
  • うたう=歌う、謳う
  • かたる=語る、騙る
  • よむ=読む、詠む

ただしケースバイケースです。

記者ハンドブックも便利

記者ハンドブックも便利

「正確な文章表記」や「表記揺れの防止」などを目的に作られているのが、記者ハンドブックです。記者ハンドブックは、漢字の閉じ開きの参考として使えます。どうしたら良いか分からないときは確認すると便利でしょう。

記者ハンドブックを参照して作られているレギュレーションもあります。実際に多くのライターさんが、記者ハンドブックを活用中。

文章表記や漢字の閉じ開きの参考になるものを探しているのなら、おすすめです。

漢字を開く、閉じる、意識して読みやすい文章を書こう

漢字を開く、閉じる、意識して読みやすい文章を書こう

ライティングでは「指示書」に従うため、常に例外が考えられます。「開くべき」「閉じるべき」この判断もそれぞれ違うものです。

たとえば、私は現在、「犬と暮らすwebライターの雑記帳」という雑記ブログも運営しています。雑記ブログでは自由に文章を書いているため、比較的漢字は多めです。このブログとも、仕事で書く記事とも傾向が違います。

漢字の閉じ開きについて指示書で指定があり量が多いのなら、ツールを活用すると便利です。表記揺れのチェックに使えるスプレッドシートを作るヒントになる記事もありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

https://writingforbeginners.site/notationshaking/



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