意識して書き、チェックしたはずなのに、まだ誤字があって驚くことはありませんか。チェックをすりぬけた誤字が、そのまま公開されてしまった経験を持つ人も多いものですよね。
気をつけて書いていても、誤字は生じるもの。
そこで記事で見かける頻度が高い「誤字」の実例を紹介します。
間違えやすい言葉があるのなら対策も必要です。それではチェックしていきましょう。
Contents
ライティングをするなら誤字には要注意
記事を作成したら、誤字脱字などを修正します。執筆の段階で気を付けていても、不思議と誤字脱字はあるものです。
このブログにも誤字脱字はあり、気づけば後から修正しています。自分のブログなら、気付いたらすぐに修正できるので便利です。
しかし仕事として対応した記事は、スムーズに修正できるわけではありません。可能な限り、納品前に見つけて修正する必要があります。
私の確認手順は以下の通りです。
- 記事を書きながら、気付いたら修正する
- 書き終えたものを1度読み返す
- Word・MOJI-KAの校閲を使ってチェック
- もう1度読み返す
記事によっては音読機能も使っています。
ただしツールの性能が高くても、頼り切るのは危険です。納期に余裕があるのなら、日を置いて読み返すのが良いでしょう。
しかし私は即日納品も多いため、現状1日置いての納品は不可能です。効率良く誤字を見つけていかなくてはなりません。
クライアントが確認しても見落とされる可能性がある
納品後は、クライアントも確認してくれるでしょう。それでも生じるのが誤字です。
有名メディアでも、誤字は多々見かけます。誤字に対する注意喚起であるこの記事すら、誤字があるかもしれません。そういうものです。
誤字についてクライアントから指摘されるのも、可能な限り避けたいもの。そこで「間違いはない」と思い込まずにチェックする必要があります。
記事で見かける頻度が高い誤字の実例
今回紹介するのは前述の通り「打ち間違い」「覚え間違い」「変換間違い」による単なる誤字です。PCでの入力を前提としています。
まずは表で見てみましょう。
打ち間違いや覚え間違い | |
誤 | 正 |
で鵜s | です |
シュミレーション | シミュレーション |
コミニュケーション | コミュニケーション |
ふいんき | ふんいき |
アボガド | アボカド |
うる覚え | うろ覚え |
でわ | では |
こんにちわ | こんにちは |
消息を断つ | 消息を絶つ |
したづつみ | したつづみ |
変身お願いします | 返信お願いします |
N | ん |
M | ん |
っいる | なっている |
同音異義語の変換間違い | |
謝る | 誤る |
異常に | 以上に |
意外に | 以外に |
内臓 | 内蔵 |
確率 | 確立 |
想像 | 創造 |
触る | 障る |
表の中から幾つか解説します。
ふんいき
「ふいんき」という言葉をよく見かけます。漢字で書くと「雰囲気」です。
スマートフォンの予測変換で試すと「ふいんき」でも「雰囲気」と表示されました。
「表示したい漢字に変換できない!」というときは、読みが間違っている可能性を考えてみると良いかもしれません。
アボカド
日常生活では、どちらでも通じますよね。「アボカド」については私も覚え間違いをしていました。ずっと「アボガド」だと思っていたのです。
アボカドは英語では「avocado」、gaではなくcaです。さらに辞書にも「アボカド」と掲載されています。
うる覚え
見かける機会が多い「うる覚え」ですが、漢字で書くと烏鷺覚え、疎覚え、空覚えなどです。烏鷺とは囲碁の言葉で、読みは「うろ」です。烏=カラス、鷺=サギを意味します。
「うる覚え」は、「ろ」と「る」の見誤りです。間違う人が多いため辞書にすら「うろ覚えの誤り」として掲載されています。そのため正解は「うろ覚え」です。
こんにちは
「こんにちは」は「今日は~ですね」という挨拶を短くしたものです。そのため「こんにちわ」は間違いで、「こんにちは」が正解です。
口語に近いのは「こんにちわ」です。とはいえ、正しさで考えると「こんにちは」を選ぶことになります。
したつづみ
「したつづみ」を漢字で書くと「舌鼓」、鼓の読みかたは「つづみ」ですよね。
鼓(つづみ)とは小太鼓を意味します。
同音異義語の変換間違い
覚え間違い以上に多いのが、同音異義語の間違いです。
日本語には同音異義語が多数あります。こればかりは意味を覚えるしかありません。
意味が曖昧なら辞書で正しい言葉を調べるのが1番です。
オンライン辞書も便利ですが、私は手元に紙の辞書も置いています。よく「語彙力を高めたい」という声を見かけますが、語彙力を高めるなら辞書が使えるでしょう。
名前の間違いには要注意
人間の名前も、間違われることが多いものです。名前の間違いは失礼にあたります。そのため気を付けなくてはなりません。名前に限っていえば、正しい表記をコピペするのが確実です。
小説の場合も注意が必要
文学賞の「選考結果」には、講評が添えられています。それを読むと「全体的に誤字脱字が多い」と書かれていることが多々あります。
表現や雰囲気が重視されるため、小説は自由度が高めです。しかし誤字脱字についていえば、シビアだと感じます。
12万文字以上になると長編小説と呼ばれます。原稿用紙換算で300枚以上ですね。その文字数なら、どんなに気を付けていても誤字が生じる可能性は高くなります。そのため、複数回読み直して確認することをおすすめします。
記事での誤字を防ぐなら予測変換にも注意
打ち始めの文字から候補を出してくれる予測変換は、とても便利です。
正しい言葉を提示してくれるため「アボガド」「シュミレーション」などの間違いを防げるというメリットがあります。さらに文章の作成スピードも速くなります。
ただし予測変換に頼り過ぎると間違いのもととなるので注意が必要です。私は予測変換機能をオフにしていることもあります。
先日記事を書いていて「輻輳」という言葉を使いました。そのためか現在私のPCで「ふくそう」と打つと1番上には「輻輳」が表示されます。これがオフにする理由です。
誤字を減らすためには普段から注意を
友達とLINEをしていて、思わぬ誤字で盛り上がることはありませんか。真面目な話をしていても、ちょっとした間違いで和むこともありますよね。
プライベートでは、誤字も楽しいものです。些細な会話での誤字は楽しいもの。SNSに少しくらいの誤字があったところで、どうという話ではありません。
ただし自分の誤字はシビアに捉えています。自分の文章が完璧だと思ったことはありません。だからこそ気を付けています。日常的に気を付けることで、記事の誤字にも意識が向くのでは、と考えているからです。
経験を積もうがプロだろうが、誰にでも間違う可能性はあります。それでも、誤字は減らせるよう気をつけましょう。
読みやすさアップにつながる漢字の閉じ開きについても紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。