SNSのアカウントがなくてもWebライターの仕事は可能なの?

SNSのアカウントがなくてもWebライターの仕事は可能なの?

Webライターの仕事をするにあたり、SNSを利用する必要性はあるのでしょうか。

現在すでにライターとして活動していてSNSを使っている人にとっては、特に気にならない問題でしょう。しかし未経験者や初心者でWebライターを始めるにあたり、SNSアカウントを開設するべきか悩むかたも多いはず。

実際のところSNSが必要かは、その人次第。そこで体験談を含めて、WebライターとSNSについて考えてみます。併せて注意したいアカウントについてもピックアップしました。フォローバックするか冷静に判断したいアカウントがあるのです。

参考の1つとしてご確認ください。



【体験談】SNSがなくてもWebライターの仕事は可能

【体験談】SNSがなくてもWebライターの仕事は可能

私は副業時代、SNSアカウントを持たずWebライターの仕事をしていました。直接契約の仕事もありましたが、当時はクラウドワークスの利用がメイン。

他のWebライターの月収や仕事量にも特に興味がありませんでした。SNSでチェックするという発想すらなかったというのが率直な感想です。

誰とも比べなかったので、落ち込むこともありませんでした。

SNSアカウントを作ったのは、Webライターを専業にする1年ほど前です。このブログを作りたいなと思いつき、シェア用に作りました。Twitterアカウント開設してから半年以上は、特にライターさんをフォローすることもなく、のんびり運用していたものです。

当時は別のアカウントをメインにしていたのも大きいでしょう。その後にライターさんをフォローするようにもなり、現在に至ります。そのためSNSがなくても、特に問題なくWebライターの仕事は可能だという考えです。

ただしSNSを使うようになってから、以前ほどライターが孤独な作業だと感じなくなりました。私はほぼ雑談に終始していますが、悪くないと感じます。

何度か嫌な経験もしました。つい先日は国際ロマンス詐欺の特徴を満たすアカウントからのDMも受け取っています。副業やセミナーへの勧誘もあとを絶ちません。それでも現状では、運用を続けていくつもりです。

SNSの利用が向いている人・向いていない人

SNSの利用が向いている人・向いていない人

TwitterやInstagramなどのSNSアカウントがなくても、Webライターの仕事は可能です。

そもそもビジネスとしてのTwitter運用が向いていない人もいます。ただし向いていない=やるべきではない、とは考えていません。向いていないと感じるなら、依存しすぎないように意識すれば良いのではないでしょうか。

総合的に見て思う「向いている人・向いていない人」を紹介します。ただし私個人も両方の要素を持っているのです。向いていない要素があるからといって、やめる必要もないでしょう。もし向いていない部分があるなら、どうストレスがなく活用できるか検討してみてはいかがでしょうか。

SNSの利用が特に向いていると考えられる人

個人的に、以下のような人はSNSの利用が向いていると考えられます。

  • 孤独な作業が不得意な人
  • ハマり過ぎずに使える人
  • SNS経由で仕事を探したい人
  • 流されない人
  • 誰かに質問してみたい人

孤独な作業が不得意な人は、SNSの利用が向いているでしょう。SNSにはWebライターの仕事をしている人が大勢います。同じように頑張っている人を見て「励みになる」と感じる人も多いでしょう。

依存性もあるため、ハマりすぎずに使える人も向いていると感じます。

またTwitter・Instagramではライター募集の投稿も少なくありません。クラウドソーシング以外で仕事を探したい人にも向いているでしょう。

流されない人も、SNS運用が向いています。時には強烈な意見が飛び交うのもSNSです。論争が起こることも珍しくはありません。流されにくい人なら気にせずにいられるのではないでしょうか。

聞ける内容には限りもありますが、誰かに質問してみたい人にもおすすめです。仕事において分からない部分について、相談できる可能性があります。ただし検索してすぐ出てくるような内容を一から百まで誰かに聞いて解決するのはNGです。「全部教えてほしい!」というタイプの人は、リサーチが多いライターには向いていないかもしれません。

SNSの利用が特に向いていないと考えられる人

特に向いていないと考えられるのは以下のような人です。

  • 自分を他人と比べて落ち込みがちな人
  • ハマりやすい人
  • 守秘義務を果たせない人

つい他人と比べて落ち込んでしまう人は、SNSが「つらい」と感じることがあるようです。「見ていると気になる・落ち込む」と感じる人がいるのも事実。ただし使っているうちに気にならなくなる可能性もあるでしょう。

たとえば「SNSの利用が特に向いていない人」という部分を見て、(じゃあ自分には向いていないかも)と考えるタイプなら、ストレスに感じる要素が多いかもしれません。

またSNSで1日中遊んでいられるタイプの人も仕事の妨げになる可能性があります。

なお記名記事は除くとして、仕事上のことを何でもSNSに書くのはおすすめできません。内容によっては守秘義務違反になる可能性もあります。(守秘義務契約・NDA契約をしていないとしても応募文に何らかの記載が行われているケースあり。ないとしてもオープンな場所には適さない話題もあります)

ただし向いていない「可能性がある」という話です。

使ってみなければわからないため、試しに運用してみるのも良いでしょう。仮に向いていない要素があるなら改善すれば良いだけの話です。

注意しておきたいSNSアカウントのパターンを紹介

注意しておきたいSNSアカウントのパターンを紹介

注意しておきたいSNSアカウントを紹介します。

SNSには業者も少なくありません。個人でも、何らかの勧誘をするためにアカウント運用している人もいます。慣れている人なら怪しいアカウントが来ても大丈夫なはず。しかし初めてなら、注意したいアカウントもあるのを把握しておきましょう。

私も「ライターとして」のアカウントを作ってから、初めて商材への勧誘や怪しいアカウントから多々フォローされるようになりました。最初のころは良く分からずすべてフォローバックしていたものです。

対処としてはフォロバ・ミュート・ブロック・放置などが挙げられます。私はアダルト系は一律でブロック対応です。嫌な目に遭わないために、怪しいアカウントのパターンを紹介します。ぜひ目を通してみてください。

1.国際ロマンス詐欺の詐欺師っぽいアカウント

まず注意したいのが、国際ロマンス詐欺の詐欺師っぽいアカウント。断言していないのは実際に詐欺が発生するまでは、詐欺と断定するのが難しいからです。

国際ロマンス詐欺の詐欺師が持つアカウントには共通して以下のような特徴があります。

  • アイコンが外国人の美男美女である(日本人の例もあり)
  • フォロー直後からDMで強めのアプローチを受ける
  • 豪華な生活が伺える投稿が多い
  • 医師・軍人・投資家などを自称している
  • DMで株や暗号通貨に勧誘してくる

英語ではなく日本語で連絡が来ることもあります。詐欺のパターンは大きく分けると「恋愛型・投資型・ベストフレンド型」の3つです。もともとの主流だったのが恋愛型で、そこから派生していますのでベースは一緒。

詐欺と気づかず騙されてしまう人も多いので注意が必要です。DMが届いたら注意しましょう。この記事を作成している2022年6月、つい1日前にも不審なDMが届きました。日本人モデルの写真をアイコンにしており日本名、ただしDMの文章はカタコトです。連絡が来るなりLINEに誘導されました。いくつか質問したところブロックされたあたり、何らかの目的があっての誘導であると推測されます。

国際ロマンス詐欺については別な記事で紹介していますので、併せてごらんください。⇒Webライターの仕事をするなら『詐欺』の疑いがある話には要注意!

2.副業情報プレゼント・10万円配布系のアカウント

副業情報プレゼント・10万円配布系のアカウントにも注意が必要です。断言はできませんが、副業詐欺につながるリスクがあります。そのアカウント自体は無害でも、個人情報を渡すのはリスクが高いので気をつけましょう。

普通に良い情報もあるかもしれません。楽して稼げる副業が存在する可能性もあるでしょう。しかし同様の謳い文句で、副業詐欺に遭っている人も存在するのが実情です。

  • LINE登録で10万円配布
  • 行動したら人生激変
  • 資産〇億
  • 国内外合わせ〇社を運営
  • 稼げる情報をプレゼント
  • 貧乏暮らしから成り上がり
  • 3か月で100万円を達成しました
  • 天使〇人のママ
  • ブラック企業を鬱病で退職して起業して成功

ごく普通のアカウントでも、上記の条件にあてはまる人もいるでしょう。ちなみに3か月で100万円達成については、単月で見れば30万円前後なので不可能ではありません。

アカウントには綺麗な女性の写真が使われがちです。10万円配布系は、以前は後姿の写真が多かったのですが最近は傾向が変わりました。

国内には、これほど「貧乏暮らしから成り上がり、総資産数十億で、10万円配布している」人がいるのでしょうか。どう考えても不自然ですよね。特に資産が30~70億ある人々が、TwitterでLINEの登録者を探すというのも不思議なもの。

アカウント自体は無害の可能性があっても、美味しい話には裏があることも考えましょう。私はおすすめしませんが、どうしても興味がありLINE登録するのなら、個人情報の取り扱いにはくれぐれも注意してください。

3.DMでのセミナーやコミュニティ勧誘系

勧誘系のアカウントにも注意しましょう。おそらく世の中には、良いセミナーやコミュニティもあるはずです。全部を否定するつもりはありません。普通のアカウントだと思ってフォロバをすると、挨拶のDMが届き、そこに返信をすると最終的にはセミナーや動画に勧誘されるパターンです。師匠を紹介するというパターンもあります。

  • FIREに興味ありますか
  • お仕事は何ですか
  • 副業に興味はありませんか
  • 高単価の副業をしませんか

DMに入ってくる宛名が別の人になっているものも多数。名前の後ろに「ライター」と入れているのですが、見ていないようで99%職業を聞かれます。

非常に残念なことに、この勧誘が多いせいで「フォロバしてすぐのDM」に対する抵抗感が非常に強くなってしまいました。

しかし現状は見極めが難しいと感じます。どうするかは自分で慎重に判断しなくてはなりません。基本的にはスルーが良いと思っていますが、興味を持つ人もいるはず。どうするか迷うときは家族や周囲にも相談して慎重に考えましょう。

WebライターとSNSについてQ&Aで紹介

WebライターとSNSについてQ&Aで紹介

それほど多くないかと思いますが、SNS自体ふだんやっていないという人もいるでしょう。

WebライターとSNSについてQ&Aで紹介します。

ただし個人の所感を含みますので、あらかじめご承知おきください。

ライターの仕事はSNSでも探せるの?

TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSでもWebライターの仕事は探せます。

特に多いのはTwitterでしょう。

「#ライター募集」のハッシュタグをつけて、新規でライターを探している投稿も頻繁に見かけます。興味があったら応募してみるのも良いでしょう。

クラウドソーシングのSNSアカウント欄は記載すべき?

ケースバイケースだと感じます。私は記載していません。SNSアカウントを記載していてもクラウドソーシング経由で仕事をするのなら、特に不要だと感じたからです。

人柄を見るためにチェックしているクライアントがあるかもしれませんが、個人的にはなくても不都合がありませんでした。

SNSで応募して採用された経験はある?

過去数回、応募した経験があります。ただ採用になった経験はありません。あまりにも応募数が多いと、ご返信がないことも。

ただ、応募しなくてもTwitter経由でお声がけいただく機会も多くあります。実際にSNSがきっかけでお仕事に発展したことも少なくありません。

SNS経由で応募して返事がないときはどうすればいいの?

「応募したのに返事が来ない」との声を、よく見かけます。応募するからにはリソースの有無も検討しているはずであるため、返事がないのは困るかもしれません。

とはいえ応募する側も、多ければ数十件のDMが届くとのことです。すべてに対して返信をしたり問い合わせに返答したり……となると非常に大変でしょう。

返事がないときの対応は、人によって違います。実は私も以前は「返事がない」と気にしたもの。そこで『不採用時の連絡は不要』と書き添えるようにしました。

それでも返信してくださるかたもいます。返信が来ないなら、私もそのまま忘れるようになりました。また応募時は他の仕事があっても対応しきれるものだけを選んでいます。現在はほぼ応募することがないものの、全般に同じ対応です。

SNS経由でライターを募集した経験はある?

私は記事を外注していないので、ライターを募集した経験がありません。

今後も自分で対応できる範囲で受注する予定です。

ブログを作っていて、記事を依頼したいというのなら募集してみるのも良いでしょう。ハッシュタグから投稿をチェックすると、募集文の参考になります。

SNS経由での募集は条件が良い?

条件はピンキリです。クラウドソーシングや直接契約と変わりません。

文字単価・記事単価両方があり、文字数もバラバラです。

文字単価も0.1~10円と幅は広くなっています。

ライターとしてのSNSアカウントで気をつけていることは?

基本的には揉めがちな話題や、ネガティブな内容での断定的な表現は避けています。これは仕事でも同様です。

強い表現や攻撃的な表現は良くも悪くも反発を生むもの。ライターだからこそ言葉の使い方に気をつけたいと考えています。

SNS経由で仕事をするときに確認することは?

(SNSに限らず)契約にあたっては、必ず、以下を確認しましょう。

  • 文字数
  • 納期
  • 修正の有無
  • 支払いサイト(締め日・支払日)
  • 請求先

特に忘れがちなのが支払いサイトです。請求書発行の関係もありますので、受注時に確認しておくとスムーズ。

請求書に関しては別な記事で紹介していますので併せてごらんください。⇒Webライターが発行する請求書の書き方とは|項目やFAQを紹介

稀にですが、契約書をライター側で提示する必要が生じるときもあるようです。契約書を作成するなら、文言に注意しましょう。本来は専門家によるリーガルチェックを受けるのがおすすめです。

ライターなら、すべてオンラインで完結するケースが多くなります。そのため電子契約について把握しておくと役立つので、おすすめです。電子契約には、クラウドサインやfreeeサインなどがあります。

freeeサインについては、以下のバナーからチェック可能です。興味があったらチェックしてみましょう。

SNSで比較せず無理なくライターの仕事を続けよう

SNSで比較せず無理なくライターの仕事を続けよう

SNSとライターについて考えるようになったきっかけは、「SNSをやめていく初心者ライターが多い」というものでした。

初心者に限らずフォローしてくださるライターさんがいて、うれしく感じます。ただ、やめていく人が非常に多いと感じます。(アカウントの削除などは、SocialDogなどでチェックが可能です)

ライターをやめたのか、SNSだけをやめたのかは不明。もちろん「SNSは合わない」「リソースがない」「仕事に専念したい」と感じるのなら、やめるのも選択肢の1つです。

ただ、SNSで見るライターのような収益が出ないことが原因でライターを辞めようとしているのなら、いったんSNSを休んでみるのも良いでしょう。少なくとも、自分と誰かを比較するのはおすすめしません。アカウントを削除しても30日以内ならログインするだけで戻れます。

年収1,000万を超えるライターもいれば、副業として不要の範囲内で働くライターもいるもの。仕事があっても思うようにいかない時期もあります。そのすべてが投稿だけで分かるわけではありません。楽しい投稿の裏で、泥臭く実直な努力をしている人もいるでしょう。

SNSの使いかたは、人それぞれ。ただしSNSがなくてもWebライターの仕事は可能です。SNSを見ても他人と比較せず、無理なく仕事に取り組んでみてくださいね。



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