Webライターをしていて「詐欺では?」と思う案件を見つけたことはありませんか。
詐欺疑いの悪質な話には、くれぐれも注意しましょう。もちろんWebライター以外でも同様です。SNSでブログを公開したらLINEや通話に誘導された、というかたもいるでしょう。
そのすべてが詐欺とまでは呼べなくても、胡散臭い話が多いものです。また詐欺かどうかは不明でも、結果的にトラブルが起きてしまう事例もあるもの。
そこでSNSやクラウドソーシングで見かける、注意が必要な話を紹介します。
実際の詐欺メールも掲載していますので、ぜひ読んでみてください。
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讀賣新聞で紹介された副業詐欺の事例
2022年8月、讀賣新聞では副業詐欺に対する注意喚起の記事を公開しました。Twitterでも拡散されていたため、記事の内容をチェックしたかたも多いでしょう。
記事内で紹介されている副業詐欺の事例について引用で紹介します。
関東地方に住む20歳代の会社員男性は2020年夏頃、動画配信サイトで「副業のやり方を教える」とPRする女性にSNSで連絡を取った。新型コロナウイルス禍で将来に不安を感じ、別の収入源を探していた。
女性から電話で、「月に40万円稼げる転売ビジネス」「初心者でも簡単にできる」と勧誘され、40万円を支払って契約を交わして入会。契約後に届いた資料には、フリーマーケットサイトに商品の画像をアップし、希望者から購入依頼があった後に商品の現物を仕入れて販売するという方法が示されていた。
手元にない商品の出品はフリマサイトの規約違反にあたる。女性に解約を申し出て契約金の返金を求めたが、拒否されたという。
言葉巧みに勧誘され、つい本当に儲かるような気がしてしまう人もいるでしょう。
商材が手元にない状態で販売を行っている時点で基本的にはアウトです。手元にない商材の画像をアップするということは、画像盗用の可能性もあります。
Googleの画像検索を利用すると、画像盗用も分かるもの。そのため商材が手元にないと分かればフリーマーケットサイトで出品を削除されるおそれもあります。
落札された段階で商品が品切れしていたときは、商品を販売できません。手法としては古くから存在しますが、基本的にはNGな手法だと考えるのがおすすめです。高額な費用を払い、規約違反または法律違反の方法を手に入れるのは避けましょう。
Webライターに限らず詐欺には注意が必要
過去に詐欺対策関連の仕事を経験しました。もちろん詐欺から利用者を守る側です。オンラインでの詐欺犯罪については様々な手口を勉強しました。
それでも2020年、不正アクセスによるゲームアカウントの詐欺被害に遭いました。仕事が忙しく徹夜明けの深夜。注意力が散漫だったのでしょう。警察にも出向き、とても面倒でした。
詐欺に遭わないための最大の対策は手口を知ること。
しかし知っていても引っかかる可能性があります。
記事で紹介するものは「詐欺の疑いもある」「悪質だと考えられる」話です。ただし詐欺そのものにあたるかどうかまでは不明。直面したら自分で判断しなくてはなりません。紹介したものと近い話でも、詐欺ではない可能性もありますのでご了承ください。
とはいえ「君子危うきに近寄らず」の言葉もあります。気を付けましょう。
クラウドソーシング・SNSでの悪質事例6つ
詐欺疑いがあるものを含め、クラウドソーシングやSNSでの悪質な話を6つ紹介します。実際に見た!という人もいるでしょう。あやしいと感じたら関わらないのが1番です。
嫌な経験があるなら、次は同じ案件に応募しないよう、気を付けなくてはなりません。
いま悩んでいるなら、冷静に検討する必要があります。
1.プロジェクトに応募したらLINE登録に誘導
クラウドソーシングで「プロジェクトに応募したらLINE登録に誘導された」というものです。プロジェクトの内容はさまざで、単価も低かったり高かったりします。
周囲に相手と接点を持ったワーカーがいないため、最終的に何をさせるのかが不明です。
ただの広告なのかもしれないし、情報商材への誘導かもしれません。セミナーや講座への誘導も考えられます。
クラウドワークスであれば、サービス外への誘導は、規約違反です。何かあってもクラウドワークスのサービス対象外になりますので、自己責任で対応しなくてはなりません。
いずれにせよ、応募してLINEに誘導されたなら断るのが無難です。規約違反にあたりますので、クラウドワークスには通報を行ってください。
2.荷物を発送する仕事
「荷物を発送するだけの仕事」は注意が必要です。トラブルになっている例もあります。
過去にテレビでも取り扱われていました。内容については各社違うはずです。不安要素があれば、話を進めず違う仕事に応募してください。
参考までにクラウドワークスの「みんなの相談室」から引用で事例を紹介します。
契約後、私の自宅に商品が届くため、住所と氏名を教えてほしいと言われて、先方に教えました。
そして、届く商品リストをメッセージで送ってきました。
内容はサプリメントや健康ドリンクばかりです。
物によってはサンプルのものもありますが、サンプルではなく購入品で支払い用紙も同梱されています。
支払い用紙は先方が まとめて支払うので、商品と一緒に送って欲しい、とのことです。
発送に関しては、届いた商品と支払い用紙を「着払い」にて先方に送る、ということです。
なぜ私名義で?と、よくよく考えるの不安になってきたので相談させていただきました。
(引用元:クラウドワークス「みんなの相談室」)
「なぜワーカーの名義で送るのか」という疑問を持つのは当然です。これは「商品の送りつけ」のように見えます。
「送りつけ商法」とは、注文を受けていないのに一方的に商品を送りつける手法です。
誰かに荷物を送ったとして、着払いなら拒否される可能性があります。この事例で、送付先に拒否されたら送料を負担するのは、送り主(ワーカー)。つまり一時的かもしれませんが、受け取り拒否をされたらワーカーが送料を負担するはず。
その後の費用をクライアントが負担してくれるかは不明です。詐欺どころか犯罪に加担させられている可能性まで考えられますので気をつけましょう。
3.テストライティングの報酬がゼロ
クラウドワークスでは「契約前に無報酬でテストライティングを依頼すること」がガイドラインで禁止事項です。
そもそもテストライティングは必要なのか、という議論もありますが、本記事の主旨とは違いますので割愛します。
報酬の額は案件により違いますが、本案件より少し安いか、同等というのが一般的。
無報酬のテストライティングを依頼された場合は、「違反報告する」から報告するよう、クラウドワークスも求めています。
※ただし直接契約では、テストライティングが無報酬というケースがあります。
クラウドワークスを利用するのなら、テストライティングでもきちんとした報酬を支払ってくれる仕事を探しましょう。
4.仮払いのない状態での納品要求
クラウドワークスは「仮払い完了後に納品する」というルールです。
「仮払いのない状態で納品をして相手と音信不通」という事例が実際に存在します。
必ず作業前に仮払いしてもらいましょう。
なかなか仮払いがないケースも経験していますが「仮払いいただいてから作業いたします」と連絡すると対応してもらえるはずです。私は仮払いがなく仕事が進まなければ、手を付けずに納期の交渉をしています。
仮払い済みであれば、入金がないときにクラウドワークスに連絡すると対応してもらえます。
しかし仮払い前に納品してしまうと、クラウドワークスでも対処が難しいのです。
リスクを軽減するためにも、ルールは守りましょう。
5.入会金を求められる
悪評を考察した記事でも少し紹介していますが、「仕事をするメンバーになるためには3万円の入会金が必要」といった内容もあります。
冷静に考えると『モデルになろうとしたら登録料を請求された』の話と似ていますね。
昔は多かった話です。
高単価の仕事がほしいと考えていたとしても、基本的にはスルーしておきましょう。
6.SNS経由での依頼で報酬が支払われない
SNS経由の執筆依頼で、納品しても理由をつけて報酬を支払わないケースもあります。
基本的には、多くの人がSNSでの執筆依頼でもトラブルなく利用しているでしょう。ただし稀に報酬が支払われないケースもあるようです。
無限に修正が繰り返されたり、何らかの追加などを要求するケースも見られます。
回避する方法としては契約書の作成があるでしょう。もちろん契約書があったとしても支払うかは相手次第になってしまいます。信頼できると感じた相手とだけ契約しましょう。
トラブルに遭った場合は「フリーランス・トラブル110番」などの窓口もありますので、放置せず相談してみてください。
フリーランス・トラブル110番とは?
フリーランス・トラブル110番とは、第二東京弁護士会が運営しているサービスです。ライターだけでなく、フリーランス・個人事業主など多くの人が利用できます。また自分が対象か不明なときも、まずは相談弾してみることが可能です。
- 契約内容が明確でない
- ハラスメント行為がある
- 報酬の未払いがある
上記のような場合に、相談から解決まで弁護士がサポートしてくれます。相談は無料で、匿名での利用も可能です。秘密厳守であり、周囲には相談の事実は隠せます。個人での解決が難しいなら、和解斡旋手続きもしてくれるため便利です。
サイトでは、相談事例も紹介されています。
どうしたら良いか分からず1人で悩んでいるのなら、専門家への相談も検討してみましょう。
⇒フリーランス・トラブル110番(https://freelance110.jp/)
インターネットを利用した詐欺にも注意
SNSを含めインターネットを利用した詐欺についても紹介します。記事作成以外の内容でも、SNSでは詐欺がらみの話が多いので、注意が必要です。
WebライターとしてSNSを運用している人も大勢いらっしゃいますよね。
利用にあたっては注意しましょう。
情報商材やLINE、動画への誘導
SNSで、フォローやフォローバックしたら届くDMの通知。「なんだろう」と開けてみると丁寧なごあいさつ。そしてそこから怒濤の長文が!
このDMがあまりにも多いので、運用開始当初は驚いたものです。
- 夢や目標はありますか!
- 個人で稼ぐことに興味はありますか!
- 稼ぐ方法を知りたくありませんか!
LINE・オンラインサロン・セミナー・動画への誘導が多めです。それだけ誘導されてしまう人がいるとも考えられます。初回は無料と聞いて挑戦する人もいるようですし、中には良い話もあるのかもしれません。
情報商材=詐欺とまでは言えないのが現状です。「数十万費用が掛かったが成果が出なかった」としても、必ずしも詐欺だと断定できないでしょう。買った人が生かせなかっただけの可能性もあるからです。しかし納得行かないものに高額な費用を払うのは、避けたいところ。
個人的な感想として、特に「副業」「ブログ」関連のプロフィールからの勧誘が多く見られます。美味しい話には裏があるもの。手間をかけずに高額な報酬が得られる話には、気をつけましょう。
国際ロマンス詐欺
SNSやマッチングアプリを使ったもののなかでも有名なものが「国際ロマンス詐欺」です。
いろいろ名前があり「国際恋愛詐欺」「ナイジェリア詐欺」とも呼ばれます。
「ナイジェリア詐欺」は別の内容もあるため、今回は「国際ロマンス詐欺」で統一します。
多少のバリエーション違いはありますが、国際ロマンス詐欺は、シンプルな構成です。
恋愛型・投資型などパターンがあり、派生にはベストフレンド詐欺というものもあります。
実際に届いた国際ロマンス詐欺疑いのDM文面
2018年になりますが私にも届いたので、すこしだけやりとりをしました。Instagram経由です。相手からのメッセージは以下のようなものでした。
Instagramを見て興味を持ったといわれます。そこから相手の身の上話が開始。相手は医者で、妻を亡くしたばかり。息子と失意の日々を過ごしていたものの、偶然見たSNSで興味を持ち、連絡してきたとのこと。そして突然「息子を連れて日本に行くので会えないか」と言い出しました。 |
怒濤の展開です。ここには2枚だけ写真を載せておきます。返信が雑なのはご容赦願います。
「私はスティーブとあなたですか」、この始まりがおもしろいですよね。
返事をしたのは、名前が思い出せない外国人の友達がいるからです。
このDMの送り主は、数年前に妻を失いアレックスという息子と暮らしている可哀想な医師のスティーブ。彼はシリアの米軍キャンプに行くそうです。
「どう考えても不審」「引っ掛かる人はいないのでは」と思うかもしれません。特に私に届いたものは、典型的なパターンでした。
しかし実際に被害者も存在しニュースでも取り上げられています。退屈しのぎで返信するのは良いかもしれませんが、詐欺ですので気を付けましょう。
警察に相談しても奪われたお金を取り戻せる可能性は低いため注意が必要です。詐欺被害に遭ったと気付いたら弁護士に相談するのも良いでしょう。
副業を考えているのなら安心できるサイトを利用しよう
Webライターを始め、副業を始める人が増加しています。しかしWebライターも決して楽なばかりではありません。お金を稼ぐには相応の努力や苦労が必要です。
そのデメリットなく「稼げる」と安易に勧誘してくる人には注意しましょう。
セミナーや講座も便利ですが、必ずしも受ける必要はありません。特に個人から勧誘を受けたのなら警戒する必要があります。
利用したいのなら、大手で実際に利用者が多く、長く経営し続けているサイトを使うのがおすすめです。
たとえばSHElikesなら大手で、多くの人が利用しています。
- Webデザインコース
- Webライティングコース
- コンテンツマーケティング
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Webライターでも、それ以外でも、詐欺には注意
クラウドソーシングサービスでも、SNSでも、詐欺には注意が必要です。なお現実社会も同様です。全体的には善人が多いものの、一定数悪質な人がいるのは事実。まだ出会ったことがないのなら、それが幸運なだけです。
詐欺だけでなく、未払いやハラスメントの被害報告も多々見かけます。十分気をつけ、検証を行ったうえで予想外の事態に陥り、つらい思いをしている人も多いはず。
悪事をはたらく人は巧妙で、話も上手なもの。また詐欺ではなくても、話の行き違いからトラブルにつながってしまうケースも多いものです。
これは大丈夫かな?と思ったら、まずは周囲に相談して事前にトラブルを防ぎましょう。また被害に遭ったなら、ぜひ専門家への相談を検討してみることをおすすめします。