【分かりやすい文章作成法】記事を書くなら「二重表現」に注意しよう

【分かりやすい文章作成法】記事を書くなら「二重表現」に注意しよう

「二重表現」を減らすと文章は読みやすくなります。ただし意図的に使うケースもあります。

二重表現とはどのようなものなのか、さっそく見ていきましょう。



二重表現とは

二重表現とは

「同じ意味の言葉」を重ねて使うのが「二重表現」です。「重複表現」「重言」と呼ばれることもあります。

ただし例外や「二重表現に見えるが違うもの」もあります。そこではまずは、二重表現とはどのようなものか、実例から紹介していきます。

「頭痛が痛い」

頭痛が痛い、筋肉痛が痛い、胃痛が痛い、腹痛が痛いなどは、いずれも二重表現です。

前述の通り二重表現には例外として「強調」するために意図的に使う場合があります。ただし「頭痛が痛い」は強調ではなく間違いです。

学校でも習いますが、この間違いは比較的どこででも見かけます。LINEやSNSなどは間違えていてもまったく問題はありません。しかし記事には使いたくない表現です。

「アメリカに渡米する」

アメリカに渡米する、フランスに渡仏する、日本へ訪日する、これも二重表現です。

「渡米する=アメリカに行く」「渡仏する=フランスに行く」「訪日する=日本に行く」と考えると分かりやすいです。

「馬から落馬する」

馬から落馬するも二重表現です。落馬する=馬から落ちることであり、象から落ちても「落馬」とはいいませんよね。

この場合は「落馬する」または「馬から落ちる」と表現します。

「後から後悔する」

よく聞く言葉ですが「後から後悔する」も二重表現です。特に使われがちな言葉だと感じます。「後から悔やむ」「後悔する」などと表現すれば二重表現になりません。

「あらかじめ予約する」

「あらかじめ予約する」も見かけることが多い二重表現の1つです。「あらかじめ」を漢字で書くと「予め」です。「予約する」だけで意味が通じるため「あらかじめ」は不要です。

「迷宮のラビリンス」

番外編ですが紹介します。小説のタイトルです。強烈すぎて忘れられません。「迷宮=ラビリンス」です。

二重表現の一覧

上記を含め良く見られる二重表現を一部ですが一覧表で紹介します。

頭痛が痛い 頭が痛い、頭痛がする
アメリカに渡米する 渡米する、アメリカに渡る
馬から落馬する 落馬する、馬から落ちる
後から後悔する 後悔する、後で悔やむ
あらかじめ予約する 予約する
必ず必要 必要
未だ未解決 未解決
犯罪を犯す 罪を犯す
返事を返す 返事をする
まず最初に まず、最初に
捺印を押す 捺印する
加工をくわえる 加工する
最後の結末 結末
訃報の知らせ 訃報
過大評価し過ぎる 過大評価する

いずれも、どこかで見たことがあるいいまわしですよね。

こんな記事を書いていますが私も間違うことがあるでしょう。自覚があるのは「まず最初に」です。見落とさないよう気を付けています。

二重表現に見えても例外のケース

二重表現に見えても例外のケース

「使っている漢字が同じであるため二重表現に見えるが違う」というパターンもあります。

2種類紹介します。

「歌を歌う」

「歌」「歌う」は同じ漢字を使っていますが意味が違います。歌=歌うではないということです。そのため二重表現にはあたりません。基本的に「文章の見ため」を重視したいので、私は使いません。しかし使っても間違いではありません。

「違和感を感じる」

「違和感を感じる」は解釈が難しい表現です。どちらかといえば「違和感を覚える」と使います。ただし「違和感の“感”」は感覚的なものを意味します。そう考えると「感じる」とは意味が違ってきます。

そこで違和感を感じるは二重表現にならないと考えることもできるのです。※諸説あり

これについては長くなるので、今回は軽く紹介するだけにとどめます。

個人的には「違和感を覚える」のほうがうつくしいと感じるため、そうしています。どちらでも問題ないかとは思いますが、解釈が別れている現状を考えると、使わないほうが無難だと感じます。

強調の意味を持つ「二重表現でも間違いではない言葉」

「びっくり仰天」という言葉があります。どちらも、おどろいている状態を表す言葉であるため二重表現です。ただし、これは意味が重複しているものの言葉の響きも良いため、強調の意味合いで使われる言葉です。意図的に使われる言葉も覚えておくと便利です。

二重表現を避けてすっきりした文章を書こう

二重表現を避けてすっきりした文章を書こう

紹介した二重表現の中に「普段使っている」というものはありましたか。こんなことを書いている私も、無意識にどこかで使っているかもしれません。

日本語に限らず言葉は生き物です。時代にあわせて、どんどん変化します。そのため数年後には状況が変わる可能性もあるでしょう。

それでも現代の解釈では「間違い」とされるものもあります。

日頃から意識していきましょう。

漢字の使いかたについても紹介している記事がありますので、あわせてごらんください。

読みやすい文章を書くための方法として、ライティングの仕事における「漢字の使いかた」について説明している記事です。漢字を「開く」「閉じる」、どちらが良いのか、実例をあげて紹介しています。さらに「小説の場合」や「例外」などについても紹介しています。もし漢字の使いかたについて悩んでいるなら、ぜひ記事を参考にしてみてください。



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