記事を作成する時に箇条書きを使用していますか。レギュレーションで不可とされていないなら、箇条書きは便利ですよね。一部を除けば、箇条書きの使用は推奨される傾向にあります。
そんな箇条書きも、正しく書かなければ分かりづらくなるので要注意です。
本記事では、箇条書きについて紹介します。
Contents
記事で使用する箇条書きとは
おさらい程度に、箇条書きについても見ていきましょう。
箇条書きとは、項目ごとに分かりやすく改行して文章を並べたものです。普段から記事を作成しているのなら、特に説明されなくても分かる……と感じられるでしょう。
そんな箇条書きを題材にブログ記事を書くのには理由があります。初心者であれば「箇条書きの書き方が分からない」可能性があると気づいたからです。
箇条書きは間違えて使うと文章が分かりづらくなります。
箇条書きの例
例として「Webライターが書く記事のジャンル」を題材に箇条書きを作成します。
Webライターが書く記事のジャンル例
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実際のところジャンルは無数にありますよね。その中から一部を選んで紹介しました。ごく普通の内容です。
今回はジャンルの細分化については簡略化して「/」で区切っています。この部分の書き方はメディアによります。
箇条書きと番号付きリスト
箇条書きの他に「番号付きリスト」も存在します。WordやGoogleドキュメント、ワードプレスなどによるブログなどでもよく見かけますよね。
(番号付きリストとは、書き出しに1・2…と数字が入ったものを意味します。時系列などで並べる時に使用する機会が多いはずです。
番号付きリストは、起床後の身支度を例にしてみましょう。
起床後の身支度の例
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目が覚めたらベッドから出て顔を洗い、歯を磨く……ここでは行動について説明をしました。番号付きリストも良く見かけるものです。内容に応じて使い分けましょう。
分かりづらい!NGな箇条書きの例
NGな箇条書きの例を紹介します。まずは内容を読んでみてください。実際に存在している記事をベースにしたものです。
分かりづらく、絶対に避けたい箇条書きをインターネット上で見つけました。初心者でもベテランでも、この使い方は良くないでしょう。絶対NGと考えて差し支えないと考えています。
もちろん誰でもミスはあるもの。稀に少し書き間違う可能性はあるでしょう。私もどこかでは失敗しているかもしれません。このブログのなかに紛れている可能性も考えられます。しかし間違えないよう意識するのが大切です。
※当然ですが完全一致ではありません。使っている単語は書き換え、箇条書きのテイストだけを一致させています。
例文と解説を紹介していきます。もし解説を読んでも「間違いではない理由が分からない」と感じるなら、箇条書きについての書籍もチェックしてみましょう。
NGな箇条書きの例1.並列ではない
まずは例文です。小見出しのような文章の羅列がありました。
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箇条書きは1つのテーマについて「分かりやすいように」並列または時系列で並べます。例文は並列・時系列に該当しません。さらに、それぞれについての解説が一切ありませんでした。
例文をもとにした修正案も書いてみたいところですが、あいだに「4つの方法」が入っているため箇条書きでの対応は厳しくなります。
基本的に箇条書きはタイトルがつけられるイメージ。例文からピックアップした内容でタイトルを決め、箇条書きにした修正案を作ってみました。
修正案【Webライターになるための3つの方法】
Webライターになる方法で特に手軽なものが、クラウドソーシングの(以下略) |
修正案では、方法を並列で並べています。語尾も揃っているので、内容がまとまり、読みやすく感じられるのではないでしょうか。
※メディアによってはすべての箇条書きにタイトルが求められることがあります。私は指示がなければつけていません。
NGな箇条書きの例2.時系列ではない(?)
内容の説明が非常に難しいため、こちらも例文を紹介します。
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箇条書きは並列または時系列で揃えます。この例文では、まず内容が統一されていません。さらに敬体です。すべてを説明しきっているので、解説を添えようもないでしょう。
箇条書きの内容によっては解説がつかないものもありますが、この箇条書きは、そもそも意図が分からないと感じます。このままでは箇条書きにできないため、【今日の出来事】とでも題打って修正してみました。
修正案【今日の出来事】
今日はスーパーで、とてもおいしそうなメロンを見つけたのです。そこで体調不良の友人のために、そのメロンを(以下略) |
必要性が分からないものでも、並列や時系列で揃えると綺麗にまとまりは出ます。常体に変えているため、トピックスのように見えるのではないでしょうか。
NGな箇条書きの例3.意図が分からない
例文2と同様に少し意図が分からない箇条書きを紹介します。
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ここまでの例文2つでも登場していますが、時系列でも箇条書きでもない文章です。意外と意図が分からない箇条書きを見かけます。読みやすく伝えようとしている……のかもしれないのですが、基本的な形からは外れているので注意が必要です。
修正案:並列【クレジットカードでの借金が増えた理由】
クレジットカードでの借金が増えた理由として考えられるのが、そもそも~ |
「増えてしまった」「どうしよう」は箇条書きには不要だと思われるためカットしました。
最低限抑えたい「箇条書き」の書き方のポイント4つ
本来はもっと注意すべき部分もあるのですが、ここでは最低限意識して抑えたい箇条書きの書き方のポイントを4つ紹介します。
【最低限意識して抑えたい箇条書きの書き方のポイント】
- 並列または時系列で揃える
- 階層構造を整える
- 常体で書く
- 解説を添える
それぞれについて詳しく紹介しますので、どのようなものか見ていきましょう。
並列または時系列で揃える
例文で繰り返し説明した通り、箇条書きは「並列」または「時系列」で揃えます。
並列になっている箇条書きが、以下の修正案です。
- クラウドソーシングを利用する
- 企業と直接契約をする
- Webライターの求人に応募する
時系列についても1つ作ってみます。
- クラウドワークスに登録する
- プロジェクトに応募する
- 契約が決まったら仮払い後に執筆する
- 執筆完了後納品する
時系列は、その名の通り順番で並んでいます。どちらを選ぶかは内容次第です。
階層構造を整える
階層構造を踏まえて作ったのが、以下の箇条書きです。
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箇条書きでは、上記のように同じ分類のものを並列させます。階層が違うものは並べません。分かりやすいように、ここではシンプルな果物の名前だけで作りました。
細かく書くと初心者向きの内容から離れていくため、今回の説明はここまでに留めます。興味があったら調べてみてください。
常体で書く
例外はありますが、箇条書きは基本は常体で書きます。例外が、レシピや操作手順などです。レシピや操作手順も常体で書いて構いません。
- 熱々ごはんにバターを載せる
- 真鯛塩をふりかける
- 食べる
- (°▽°)ウマー‼︎
修正案を書くために、上記は自分のブログから引用しました。4つめは本来不要ですが、ブログの特性から、入っていても特に問題はないため入れています。
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レシピや操作手順なら以下のように、敬体でも良いでしょう。(そもそも個人ブログならあまり気にする必要はないと考えています)
解説を添える
記事による違いもありますが、大抵箇条書きは、ごく簡単に内容を説明します。そのうえで、箇条書きのあとに軽い解説をつけるのです。
まれに小見出しのなかに、箇条書きだけが入っている記事が見受けられます。分かりやすいとしても、説明としては不十分でしょう。
解説がどのようなものかは、例文内にある箇条書きの後ろを参照してください。
箇条書きは正しく使おう
紹介した4つのポイントを抑えれば、すっきりした箇条書きになるはずです。
箇条書きを使うのなら、効果的にしたいものですよね。
せっかく箇条書きを使っていても、書き方次第では分かりやすさ・読みやすさがダウンします。そんな事態を避けるために、箇条書きを作る時には注意してみましょう。
文中で紹介した例は、単語は変えていますが実在しているもの。使い方を間違えて覚えてしまう可能性は誰にでもあるでしょう。
今回見つけた文で、私も改めて箇条書きについて考える機会となりました。うまくまとまらない箇条書きは、どこかポイントを間違えている可能性もありますよね。分かりやすさをアップさせるために、ぜひポイントを意識してみましょう。