1行あたりの文字数は基本的には「少なめ」を意識しよう|文章作成法

【分かりやすい文章作成法】1つの文章の文字数は少なめを意識しよう

普段文章を書くとき、1行あたりの文字数をどのくらいにしていますか。

初心者や未経験者なら「文字数を意識したことがない」というかたも多いでしょう。しかし記事を書くときは、1行あたりの文字数は少なめがおすすめです。

特に「読みづらい」といわれた経験があるなら、意識したほうが良いかもしれません。

「カウントするのが面倒」と感じるかたも多いはず。もちろん1行ずつ数える必要はありませんが、1行の長さは意識するのがおすすめです。

今回は文字数の目安や、楽に数える方法を紹介します。

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1行あたりの文字数が設定される理由

1行あたりの文字数が設定される理由

Webライターの仕事では「1つの文章での文字数」が指定されることがあります。

文字数を少なくするのは、読みやすさや伝わりやすさをアップさせるためです。読みやすい文字数はレイアウトや行間などによっても違います。余白の有無でも変わるでしょう。

「一文一義」という言葉があります。1つの文章には1つのことだけを書く、という意味です。一文一義を徹底すると文章の読みやすさは上がります。そして必然的に文章は短くなるでしょう。2つ3つと内容を盛り込んだ文章は、主語と述語のねじれが起きやすいもの。

例外もありますが、70~80文字を超える文章は、どこかで2つに分けられるはずです。

文字数は30~50文字前後がめやす

文字数は30~50文字前後がめやす

1行あたりの文字数は、目安としては30~50文字がおすすめです。ただし「50ではなく60」「60ではなく80」など、人によって考えかたはさまざまでしょう。

30文字まで、100文字までなど、クライアントにより文字数の指定は違います。60~100文字前後での指定が多い傾向にあります。当然「超えてはいけない」という話ではありません。

極論をいえば、読みやすければ何文字でも構わないはずです。ただし仕事においてルールがあるなら、従わなくてはなりません。

私は30~50を目安にしますが、キーワードや固有名詞の関係で、どうしても長くなることがあります。そのため必ず50文字以下というわけではありません。

長くなると、いくら句点を打っても読みづらくなる可能性が考えられます。webの文章は読み飛ばされがちなもの。読みづらかったり難解だったりすると、読み手は別なサイトを見るでしょう。そのため、私は日常的に「なるべく短い文章」をこころがけています。

文章を書くのが好きな人は長文に注意

短い文章を書くのは意外に難しいものです。特に「文章を書くのが好き」という人は要注意なぜなら長文を書きがちな傾向が強いからです。

自分のサイトなら配慮する必要はありません。しかし依頼を受けた仕事なら話は別です。さすがに30文字は難しくても、指示書の指定文字数には従わねばなりません。

また例外もあります。

例外:1行の文字数が長くても問題ない文章

例外:1行の文字数が長くても問題ない文章について

例外は多数ありますが、ここでは3つ紹介します。

例外1.「小説・シナリオ・コラム・エッセイの仕事」

小説・シナリオ・コラム・エッセイでは、芸術性や個性が重要ですよね。基本的には、あまり文字数の指定は入りません。

執筆の方法も違います。故意に句読点を打たず長い文章で何かを表現することもあるでしょう。魅力ある人気作品でも、長文ばかりのものはたくさんあります。

執筆ジャンルによっては気にしなくて良いでしょう。

例外3.「特別な指示がある場合」

特別な指示がある場合も気にする必要はありません。ただし私は、「1行を長く」という指示は見たことがないです。

指示書がなく、見本記事だけが渡される仕事もあります。

その見本記事の文章が長い、という場合は多少柔軟に対応しています。

例外3.「地名など長い単語を含む場合」

法律・地名・条例名・専門用語などがある場合は1文が長くなっても仕方ありません。

ニュージーランドには「タウマタファカタンギハンガコアウアウオタマテアポカイフェヌアキタナタフ」という名前の丘があります。名前だけで35文字です。

SEO記事なら決められたキーワードを使います。

30~50文字はどうしても無理、ということもあるでしょう。

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文字数はスマートフォンからの見ためにも注意

文字数はスマートフォンからの見ためも考える

記事はPCから作成します。しかし閲覧はスマートフォンやタブレットからも多く行われます。ここで生じるのが「見ための違い」です。

サイトによっては「スマホからの見ため」を気にする必要があります。

ブログを使って見ていきましょう。

【見ためのパターン1】

句点なしで長文、改行と空白行なし。

この場合は非常に見づらくなります。「文章を書くのが苦手」「文章を書くのが得意」、どちらの人にも起こりうるパターンです。

パターン1

【見ためのパターン2】

1箇所だけ句点あり、かぎかっこを使用。文末で改行、空白行あり。

1枚めの画像よりは見やすくなっています。しかし1文あたりが長いため見づらいです。

パターン2

【見ためのパターン3】

句点は1箇所のみ。かぎかっこで改行、1行あたりの文字数少なめ。空白行多め。

スマートフォンでも見やすいです。

パターン3

ほぼ同じ内容ですが、見ためは大きく違いますよね。

文字数が長くなり過ぎないよう文章を考えよう

文字数が長くなり過ぎないよう文章を考えよう

「普段通り書くと長文になる」。そんなときは対策として、文章の分かれめを探しましょう。簡単に実例をあげて解説します。

『オリジナル』

現在の仕事は今月末で退職して来月からは新しい職場で働く予定です。新しい仕事は設計関連の会社での経理事務で、9時始業17時終業だと聞いています。
(32文字、39文字)

『修正後』

現在の仕事は今月末で退職します。来月からは新しい職場で働く予定です。新しい仕事は設計関連の会社での経理事務。9時始業17時終業と聞いています。
(16文字、18文字、20文字、17文字)

1行ごとの文字数を記載してみました。修正後はすべて20文字以下です。長い文章でも大抵は分けられます。20字以下は少なすぎる極端な例ではありますが、読みやすさは上がっているでしょう。

文字数を簡単にカウントする方法

文字数を簡単にカウントする方法

クライアントから1行あたりの文字数に指定があるのなら、従う必要があります。特に提案後のテストライティングなら、通過するためにレギュレーションは遵守したいもの。

「1行ずつチェックするのは作業効率が悪くて大変」と感じるかたもいるかもしれません。しかし、ツールを使って工夫すると簡単です。

ここでは2種類の方法を紹介します。

1.MOJI-KAを使う

MOJI-KA」というツールがあります。

MOJI-KAの校閲チェックでは、文字数の設定が可能。設定すると、1文が規定文字数を超えると警告を表示してくれます。一文一義になりやすいため便利です。

https://www.moji-ka.com/document/project

MOJI-KAは無料プランでも多くの機能がついていて便利です。構成などの手間も削減が可能。私は校閲機能を愛用しています。

もし有料プランを利用するなら、紹介コードを入力すると2ヶ月目までは980円相当が無料。興味がありましたらお試しください。→紹介コード 0KKIKM

2.エクセルを使う

エクセルを使うとセル内の文字数がカウントできます。以下が実際の画像です。この記事の一部を貼り付けています。つど文字数を数えているわけではありませんが、50文字以内に収まっています。

A列の文字数をカウントするなら、任意のセルに以下の式を入れます。

=LEN(A1)

カウントした結果がセルに返ります。コピペするだけでカウントできるので楽です。慣れれば目視だけでおおよその文字数は掴めるでしょう。しかし面倒だと感じるなら、エクセルに貼り付けてチェックする方法もおすすめです。時間もかかりません。

私は最近エクセルで執筆しているため、すべての記事で1行ごとの文字数を計測しています。

指示書に従いつつ、なるべく読みやすい文章を

指示書に従いつつ、なるべく読みやすい文章を

今回は「文章の長さ」について紹介しました。「読みやすさ」だけでなく「内容が散らからない」ことも、短い文章のメリットです。主語と述語のねじれも防げます。

数えるとなると大変ですが、ツールを活用すれば作業の手間はかかりません。

1文が短くなると書き手も、読者も、分かりやすいのです。

ぜひ文字数が多くなりすぎないよう、工夫してみましょう。

主語と述語のねじれについては以下の記事でくわしく紹介しています。ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。

https://writingforbeginners.site/nejire/



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