Webライターの小ネタ集④|記事の執筆&執筆後のチェック編

Webライターの小ネタ集④|記事の執筆&執筆後のチェック編

Webライター関連の小ネタ集・第4弾です。今回は記事の執筆やチェックに関する小ネタを集めました。

第1弾:Webライターの小ネタ集①|Chatwork(チャットワーク)利用編

第2弾:Webライターの小ネタ集②|「クラウドワークス」の提案&納品編

第3弾:Webライターの小ネタ集③|「Chrome」のタブ&リサーチ編

現在活躍中のかたなら、もっと良い方法を知っている可能性も高いでしょう。

初心者や未経験者向けとしていくつか紹介しますので、ぜひご確認ください。



Webライターの小ネタ集・執筆編

Webライターの小ネタ集・執筆編

まずは執筆に関する小ネタです。

小ネタを通り越して「基本」となる内容も含まれています。

特に二重否定や慣用句には注意したいところ。「だめ」というわけではなく、正しさを重視すると……という内容です。

さっそく内容を確認していきましょう。

記事によって文章法を使い分ける

記事や小見出しによって文章法は使い分けがおすすめです。ただしPREP優先のクライアントなら従う必要があります。

  • PREP法……結論(Point)・理由(Reason)・具体例(Example)・結論(Point)
  • SDS法……要点(Summary)・詳細(Details)・要点(Summary)
  • DESC法……描写(Describe)・説明(Explain)・提案(Specify)・選択(Choose)
PREP法と起承転結については別な記事がありますので、そちらもご確認ください。→記事作成で使う「PREP」法と起承転結の違いについて|文章作成法

二重否定は使わない

慣れていないのなら、二重否定の使用は避けましょう。二重否定とは以下のようなもの。

  • 願わずにはいられない
  • 分からなくもない

例だけ見ると、分かりやすい気もするでしょう。口語ならよく使う表現です。しかし前後の文章に気をつけないと、非常に分かりづらくなります。肯定文にすればOKです。「願わずにはいられない」くらいなら大丈夫でしょうが、失敗すると悲惨です。

  • あなたの幸せを願わずにはいられない=あなたの幸せを願っている
  • 意味が分からなくもない=意味が分かる

もちろん多少ニュアンスは違ってきます。しかし二重否定を使った結果として肯定文になり、全然意味の通らない文章になっている記事を多々見かけます。

シンプルに分かりやすく書くのがおすすめ。二重否定については記事を作成予定です。

慣用句は必要性と正確さを考える

慣用句を記事に組み込むのも決して悪くないと感じます。ただし前提は以下の2つ。

  • 正しく使う
  • 必要性を考える

使いかたが正しく必要性があれば、問題ないでしょう。しかし特に気になるのが「正しさ」です。誤用が多々見受けられるからです。失敗して真逆になっているものを見ます。

特に誤用が見られる慣用句とは以下のようなものです。

浮足立つ 不安や恐怖で落ち着かない
割愛する 惜しみつつ手放す
なしくずし 物事を少しずつ進める
小春日和 初冬の暖かい日

書き手が間違えている例ばかりでなく、読み手が間違えて覚えている可能性もあります。その場合「正しく伝える」という記事の目的からはズレるでしょう。

そのため個人的には慣用句は不要だと考えています。

どうしても必要な表現なら、正しい表現かを確認してみてくださいね。

箇条書きは時系列か並列にする

箇条書きを使うときは、基本的に、時系列か並列で書きます。この記事にもいくつか箇条書きを入れていますので参考にしてみてください。

本来は文章を分かりやすくするために使用するのが、箇条書きです。その箇条書きを使ったがために分かりづらくなっている文章も存在します。

詳しくは以下の記事で紹介しています。とても大切なポイントであるため、ぜひ内容をご確認ください。

Webライターが記事で使用する「箇条書き」の書き方について紹介します。実際に存在する箇条書きの文章をベースにして、悪い例と修正案を作成してみました。ポイントを抑えれば箇条書きが作りやすくなるだけでなく、記事の読みやすさがアップします。箇条書きの使い方で悩んでいるのでしたら、ぜひ本記事を参考の1つとしてお役立てください。

使用頻度が高い単語は辞書登録する

会社員時代から辞書登録を活用していました。使用頻度の高い文章は辞書登録しておくと、時短になり便利です。

予測変換で対応できないものは登録してみましょう。私が登録しているもので特に使用頻度が高いのが以下の4つです。

  • 2→<h2>,</h2>
  • 3→<h3>,</h3>
  • 4→<h4>,</h4>
  • か→</br>

1文字入力すれば必要なものが出るイメージです。(※WP直接入稿ならタグは不要かもしれません。私はタグだけ入れる機会もあるので必要なものは登録しています)

地味ですが「名字の最初の1文字→フルネーム」も意外と便利です。紐づけておくと役に立ちます。予測変換も便利ですが、辞書登録は使い勝手が良いと感じます。

Excelで文字数を行ごとにチェックする

指定文字数に足りるかのチェック、どうしていますか。「執筆データをツールでカウント→不足あれば追加」という作業をしているなら、Excelも便利です。Excelの「LEN関数」を使ってみましょう。

A1セルの文字数をB1セルに表示させるなら、以下の数式をB1セルに入力してください。

=LEN(A1)

これだけでA1セルの文字数がカウントできます。応用としてAのセルに入力したものをBでカウントし、Cに合計を出すことも可能。

もちろんWordやWordPressでも、文字数はカウントできます。しかし「1行あたりの文字数は○文字以下」というレギュレーションのチェックには不向き。

Excelで数式を入れておくとリアルタイムで入力文字数を1行ずつカウントできます。さらに数式を組み合わせて指定の数字をオーバーしたら色で知らせることもできます。単に目視で、1行あたりの文字数が多すぎないかを見るのも良いでしょう。

Webライターの小ネタ集・チェック編

Webライターの小ネタ集・チェック編

執筆後のチェックについても紹介します。

もちろん目視での確認も大切ですが、ツールも活用すると便利です。

ここでは3つの方法を紹介しますのでご確認ください。

音声読み上げを活用してチェック

チェックには、WordやMOJI-KAなど、音声読み上げがあるツールが活用できます。音声読み上げをしてみて、難解だと感じる部分は直しましょう。句読点の追加にも役立ちます。

私は自分で読みますが、便利なのはツールです。

読み上げをして提出したとしても、句読点の多い・少ないは指摘を受けるもの。それは読む人によって、読みやすいと感じる文章が違うからです。

句読点が多すぎる・少なすぎる、どちらも指摘された経験があります。さすがに「どっちなのだろう」と迷いますが、自分なりに模索してみるのがおすすめです。

MOJI-KA→https://www.moji-ka.com/

不要な表現をハイライトと検索でチェック

不要な表現はチェックして可能な限り取り除きます。以下は一例です。

  • ~することができ
  • ~ということが可能
  • ~という
  • ~のようなもの
  • こと
  • もの

そもそも書いている段階で気をつければOKです。しかしクセになっていて抜けないものがあるのならなら、検索かハイライトを使ってチェックしましょう。とくに「こと」は気をつけたいところ。私は「という」が多めでしたので気をつけているところです。

1文のなかに3回も4回も「こと」と入っている文章も非常によく見かけます。もちろん文章を滑らかにするため、意識的に使う部分はあるでしょう。しかし多用はおすすめできません。

WordPress入稿ならプレビューで「Ctrl+F(検索)」で「こと」を入れると、何個登場するか分かります。こと・ものは基本的に他で言い換えが可能なはずですので、試してみてはいかがでしょうか。

Googleスプレッドシートを使った表記チェック

スプレッドシートを使うと、表記チェックもできます。(※条件付き書式だけでも表記チェックは可能。大量にあるならスプレッドシートに数式を入れるのが楽です)

以下のようなレギュレーションで、表記の指定をすべて覚えるのは大変ですよね。

とき
こと

使うのはレギュレーションを覚えるまでの数回だとしても、設定しておくと便利です。使用を避けたい語句を登録しておき、チェックするのにも使えます。

この件は別な記事がありますので、作成方法をご確認ください。

分かりやすい文章を作成するためには「表記揺れ」を防ぐ必要があります。クライアントからレギュレーションで表記についての指定がある場合にも守らなくてはなりません。そこでツールやサービスを活用した表記揺れチェックについて簡単に紹介します。またスプレッドシートで誤表記を検出する方法についても紹介していますので、ご確認ください。

チェックはツールだけに頼るのはNG!

チェックはツールだけに頼るのはNG!

今回は執筆&チェックについての小ネタを紹介しました。

繰り返し読んでも自分では気づけないミスが多いもの。

紹介した慣用句や二重否定は、特に気をつけたいところです。

そのためツールの活用は便利ですが、ツールだけに頼るのはNGだと考えています。

ぜひ他のシリーズもチェックしてみてくださいね。



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