文章を読んでいて「読みにくい」と感じた経験はありませんか。何か原因は分からないものの理解しづらい、というものも存在しますよね。
文章を書くうえで気を付けたいことの1つが、主語と述語の「ねじれ」です。
長い文章は特に、主語と述語の「ねじれ」に気を付ける必要があります。
書いている時は気付きにくいものです。確認する習慣をつけなくてはなりません。
では主語と述語のねじれについて見ていきましょう。
Contents
主語と述語の「ねじれ」とは
主語と述語の「ねじれ」とは、「主語と述語が対応していない状態」を意味するものです。主語と述語の「ねじれ」が生じると不自然な文章になり、読みにくくなります。
例文で確認してみましょう。
ねじれの文章例 | 私の仕事は記事を書いています。 |
この文章は短いにもかかわらず、読みにくいはずです。
正しい文章例1 | 私の仕事は記事を書くことです。 |
正しい文章例2 | 私の仕事はWEBライターです。 |
正しい文章例2では言い換えを行っています。「ねじれの例」よりも自然な文章です。
ねじれている文章はとても多い
読んでいて違和感がある文章には、ねじれが起きていることが多いので注意が必要です。どうしたら読みやすくなるのか考えなくてはなりません。
Webにある記事でも、ねじれが生じているものは多数見受けられます。
「いつも文章を書いているから大丈夫」と油断せず、チェックすることが大切です。
主語と述語の「ねじれ」が起きやすい文章とは
「主語と述語のねじれ」が起きやすい文章には、以下のようなものが考えられます。
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では、1つずつ簡単に見てみましょう。
複雑な文章
「主語と述語のねじれ」が起きやすい文章1つめは、「複雑な文章」です。
文章は、単文・重文・複文に分けられます。
単文…私は犬が好きです 重文…私は犬が好きですが、妹も犬が好きです。 複文…私は自分が育てている犬が好きです。 |
重文や複文は特に「ねじれ」が生じやすい文章です。
文章を書くとき「単文か、重文か、複文か」まで考える必要はありません。
種類を問わず複雑な文章を書くときは気を付けましょう。
長い文章
「主語と述語のねじれ」が起きやすい文章2つめは「長い文章」です。
文章が長く複雑になればなるほど「ねじれ」は生じやすくなります。長い文章は複数に分け、不要な部分は削除したり言い換えたりしましょう。
主語のない文章
「主語と述語のねじれ」が起きやすい文章3つめは「主語のない文章」です。
日本語では、繰り返される主語は省略されることがあります。ただし主語の省略も「ねじれ」の原因につながります。
主語を省略する場合は「ねじれ」がないか確認しましょう。
主語と述語の「ねじれ」を探して正解を考えてみよう
SNSや記事で読みづらい文章を見かけたら、「ねじれ」を探してみてください。「どこを直すべきか」を考えると文章の練習になります。
「ねじれ」は、大手企業のサイトでも見つけることができます。いうまでもなく、間違いを指摘する必要はありません。自分で文章を書くときに気を付けましょう。
例外
稀にですが、例外も存在します。
それは意図的に主語と述語の「ねじれ」を作っている場合です。
「ねじれ」によって、わざと読みにくくしているのです。漫画や小説などで混乱などを表現する手法として使います。
SNSでも、意図的な「ねじれ」は少なくありません。
主語と述語の「ねじれ」を防ぐ方法
主語と述語の「ねじれ」を防ぐために、「普段から意識すること」をおすすめします。
日常会話では、だらだらと話すこともあれば、主語を省略することもありますよね。もちろん話し言葉なら問題ありません。多少ねじれていても通じるでしょう。
「1文を短くする」「主語を省略しない」などを意識すると効果的です。
校正ツールで「ねじれ」が検知されない場合もあります。そのため記事を書き終えたら確認することも大切です。
主語と述語のねじれに注意しよう
複雑であるため、文法の話は最低限にしました。もちろん文法も大切ですが、意識しすぎると記事が進まなくなります。
今回の記事は普段よりも作成に時間が掛かりました。なぜなら「ねじれ」の確認を普段よりも多く行ったからです。
主語と述語は対応させる必要がある |
「主語と述語のねじれ」があると読みづらい |
「長い文章」「主語のない文章」には特に注意が必要 |
記事を書いたら文章を確認する |
上記の4つを意識すれば、主語と述語のねじれが防げます。読みやすさも上がるでしょう。記事を書くときは、ぜひ意識してみてくださいね。