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文章の説得力を高める手法の1つが「PREP法」です。ビジネスシーンやライティングでは、PREP法が役に立ちます。しかし「文章の作りかたは起承転結しか知らない」というかたも多いでしょう。
そこで本記事では、PREP法の概要や起承転結との違い、PREP法のメリット・デメリットなどを紹介します。
PREP法を使いこなすコツも紹介しますので、ぜひご覧ください。
Contents
PREP法とは?
P(結論)・R(理由)・E(具体例)・P(結論) の順番で文章を構成するのが、PREP法です。PREP法を使うと、文章が具体的になって分かりやすくなり、説得力が高まります。
Webの記事や、プレゼンテーションなどで使われるのがPREP法です。
PREP法(プレップ法)とは、簡潔で説得力のある文書の作成やプレゼンテーション時に用いる文章構成方法のひとつである。
Pは「Point:結論または要点」、Rは「Reason:理由」、Eは「Example:具体例やデータ」、Pは「Point:結論または要点」を意味し、最初に結論または要点を述べた後、その理由と具体例を挙げ、最後にもう一度結論または要点を繰り返す構成を指す。(広告デザイン業界用語辞典【PREP法】より)
文章の内容によっては、PREP法を使う必要がありません。「わかりやすさ」よりも、おもしろさや熱量が求められる文章もあります。たとえばSNSはその代表例だといえるでしょう。SNS以外でも、わかりづらくても価値ある文章も多数存在します。
しかし、Web記事やプレゼンテーションはわかりやすさ・読みやすさが重要です。そのため、PREP法を身につけておくと役立ちます。
PREP法と起承転結の違いとは
義務教育で習う、起・承・転・結の順に書く方法が「起承転結」です。
解釈はいろいろありますが、基本的な流れは次のようになっています。
起=状況説明、承=事件が起こる、転=予想外の展開、結=解決
時系列のある文章なら、起承転結が向いているでしょう。たとえば、小説やシナリオなどです。「承起転結」のように、起承転結の順番を入れ替える場合もあります。
SDS法とDESC法
文章の書き方には、SDS法・DESC法もあります。あまり意識していなくても、SDS法・DESC法になることもあるでしょう。
- SDS法……要点(Summary)・詳細(Details)・要点(Summary)
- DESC法……描写(Describe)・説明(Explain)・提案(Specify)・選択(Choose)
SDS法やDESC法も覚えておくと便利です。
PREP法のメリット
文章にPREP法を取り入れる大きなメリットは次の2つです。
- 文章がわかりやすくなり説得力が出る
- 文章を書きやすくなる
2つのメリットについてそれぞれ解説します。
文章がわかりやすくなり説得力が出る
結論から述べるPREP法は、文章がわかりやすくなるのがメリットです。結論から始めて理由、例と続けるため、文章が簡潔になり、要点も伝わりやすくなります。
何かを解説するときに、結論を後回しにしてしまうと、わかりづらくなってしまうでしょう。読んだ人から「結論は?」と思われてしまう場合もあります。
そこでPREP法を使うと、結論が最初に出てくるため、わかりやすさが上がるのです。また、結論を繰り返すため、説得力を上げる効果にも期待できます。
文章を書きやすくなる
文章を書きやすくなることも、PREP法を使う大きなメリットです。PREP法は、読み手だけでなく、書き手にもメリットがあります。
ライティングやプレゼンテーションで、何から書くべきか悩む人もいるでしょう。書き慣れていないと、書きたいことはあっても「流れ」で悩みがちです。
PREP法を使うと、そのような悩みを解決できます。型にあてはめて書くようにすると、綺麗にまとまり、書きやすくなるはずです。
PREP法のデメリット
便利なPREP法ですが、デメリットもあります。特に大きなデメリットは次の2つです。
- 使いこなすのが難しい
- 長文には向かない
デメリットについても、内容をチェックしてみましょう。
使いこなすのが難しい
使いこなすのが難しいことが、PREP法のデメリットです。意識せず書いてしまうと、うまくいきません。
慣れるまでは、繰り返し練習する必要があります。難しいと感じられるかもしれませんが、少しずつ慣れていくはずです。
長文には向かない
物語や長文には向かないことも、PREP法のデメリットです。PREP法は簡潔でわかりやすいものの、ストーリー性のある文章には向いていません。
文章の内容によっては、違う方法を選ぶ必要があります。物語や長文なら、別の方法で執筆しましょう。
PREP法が向いている文章
PREP法が向いているのは、次のような文章です。
- Webの記事
- 面談・面接
- ビジネスでの報告
- プレゼンテーション
「~とは」といったようなWebでの記事は、PREP法での執筆が適しています。結論から簡潔に伝えられて分かりやすいためです。面談・面接・ビジネスでの報告・プレゼンテーションも、PREP法の使用が向いています。
PREP法が向いていない文章
PREP法が向いていない文章もあります。
PREP法が向いていないのは、次のような文章です。
- 小説
- 詩
- エッセイ
- 脚本
- 体験談
「わかりやすさ」だけが重視される文章ばかりではありません。上記のようなストーリー性や熱量が求められる文章なら、PREP法は不向きです。わかりやすいぶん、PREP法で書かれた分は、少し淡々とした印象を与えてしまいます。
文章の目的を踏まえて、必要に応じて型を使いわけましょう。
PREP法の例文
PREP法では、結論・理由・具体例・結論で構成します。
簡単な例を作ってみました。
結論 | 〇〇は▲▲です | (今日は仕事を休みます) |
理由 | なぜなら、~~~であるためです | (なぜなら体調が悪いためです) |
具体例 | たとえば、~~~~~です | (熱があり、頭痛がします) |
結論 | そのため、〇〇は▲▲となっています | (そのため、今日は休んで明日から仕事をする予定です) |
語尾や接続詞などは内容に合わせて変えましょう。内容によっては、具体例の部分に箇条書きを使う方法もおすすめです。結論・理由がしっかりしていると、多少なら崩れていても読みやすさは維持できます。
PREP法を身につける方法
PREP法を身につけるなら、次のような方法がおすすめです。
- 普段からPREP法を意識する
- 伝えたい内容を整理する
- 本や講座で学ぶ
3つの方法についてもそれぞれ紹介します。
普段からPREP法を意識する
身につけるためにも、普段からPREP法を意識してみましょう。いきなり使おうと思っても、思うようには使えないためです。
- ビジネスのメールやチャットはPREP法を意識する
- PREP法で書かれた文章を読んでみる
上記のような習慣をつけておくと、PREP法を身につけやすくなります。ぜひ普段から意識してみてください。
伝えたい内容を整理する
PREP法を身につけるためにも、普段から伝えたい内容を整理しましょう。漠然と文章を書こうとしてしまうと、内容が散らかってしまいます。
- ひとつの文章に複数の内容を盛り込まない
- 必要な情報を取捨選択する
普段から文章の内容を整理すると、PREP法でまとめやすくなります。文章を書く際には、ぜひ、内容を整理してみましょう。
本や講座で学ぶ
PREP法を身につけるなら、本や講座で学ぶ方法もあります。多少の費用はかかりますが、目的に合わせて効率良く学べるでしょう。ライティングやプレゼンテーションに関連して、PREP法を説明している本があります。
また、Webライティングのスクールを活用して学ぶのも方法のひとつです。スクールや講座を使わなくてもWebライターとして活躍できます。しかし、「自主的に勉強するのが苦手」という人も多いでしょう。自主的に勉強するのが苦手なら、スクールや講座も便利です。実際に、スクールや講座を経て活躍しているライターも大勢います。徹底的に身につけたいのなら、活用を検討してみましょう。
スクールを利用するのなら、費用・評判・内容をチェックしてみてください。自分に合っているか知るには、体験レッスンが役立ちます。無料体験レッスンがあるスクールなら、「受講料を払ったのに合わなかった」というリスクを避けられるでしょう。
女性を対象としたWeb系のスクールがSHElikes(シーライクス)です。
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PREP法を練習して記事作成に役立てよう
普段特に意識していないのなら、ぜひPREP法を練習して記事作成に役立ててみましょう。REP法は、記事の作成だけでなく、ビジネスでも使える文章のフレームワークです。うまく使えるようになると、さまざまなシーンで役立ちます。
ただし、PREP法が適さない種類の記事もあるため、注意が必要です。親しい人とのLINEやメールに使うと、そっけない印象を与えてしまいかねません。
そのため、状況に合わせた使いわけが大切です。ぜひPREP法を練習して、ライティングやビジネスで役立ててくださいね。