2022年8月下旬現在「税務署からのお知らせ」に類似したメールの送信が確認されています。税務署からの連絡となると、つい内容を確認したくなるもの。しかし正規ではないメールが届くケースが散見されているようです。
しかし「なりすまし(フィッシング)」のリスクがありますのでフリーランスやライターに限らず注意が必要です。実際に届いたメールも併せて紹介しますので、どのようなものかチェックしてみましょう。
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税務署からのお知らせメールに注意
2022年8月27日~28日「税務署からのお知らせメールが届いた」との情報が確認されています。私も2022年8月28日にYahooメールアドレスで受信しました。
件名は税務署からのお知らせ【申告に関するお知らせ】です。
見たところ過去に受け取った税務署からのお知らせメールに似ています。しかしYahooが「なりすましの可能性がある」との警告を出していました。そこでURLを良く見たところ、過去に届いたメールと違っていたのです。
気づいた時間にはe-Taxには時間外でログインできませんでした。そのため朝になってログインしてメッセージボックスをチェック。メールはありませんでした。
そのため届いたメールがフィッシングメールだと判断できます。
メールが届いても、うかつにログインしないよう注意してください。
税務署から届くお知らせメールの送信元表記
メールの送信元表記を確認してみました。
過去に届いたメール | e-Tax(国税電子申告・納税システム)<info@e-tax.nta.go.jp> |
今回届いたメール | 国税電子申告・納税システム(e-Tax)<info@e-tax.nta.go.jp> |
送信元表記については、以下のページから確認できます。
今回届いたメールに記載されていたURL
届いたメールをスマートフォンから確認してみました。
メールには記載されているリンクですが、e-Tax(https://www.e-tax.nta.go.jp/)とドメインが違いました。
詳細は伏せますが、https://nta-〇〇〇.comのようなイメージです。
今までとは違うリンクですので、おそらく別なサイトへの誘導だと思われます。実際に来たメールから画像を添付しておきますので、参考にしてみてください。
本物のメールか判別する方法
e-Taxでは、本物のメールは『税務署からのお知らせ(****様)【申告に関するお知らせ】』と名前を入れるとしています。名前の有無は判断材料として覚えておくと便利です。
さらに本物のメールなら、リンク先は以下のようになっています。(※今後変わる可能性は考えられます。2022年春の段階での情報です)
- https://uketsuke.e-tax.nta.go.jp/~~~~
- https://clientweb.e-tax.nta.go.jp/~~~~
- https://www.e-tax.nta.go.jp/~~~~
2022年8月に届いたメールのリンクからはアクセスしないのが現状ではおすすめです。気になるなら、Web版またはSP版のURLから直接アクセスしてメールの有無をチェックしてください。
ショートメールにも注意
2022年現在、国税庁を名乗るショートメールにも注意が必要です。こちらも実際に届いたので画像で紹介します。
国税局・税務署では、ショートメールでの案内は行っていません。そのためショートメールが届いても返信せず削除しましょう。
仮に未払いの心あたりがあっても、ショートメールからのアクセスはNGです。
リンクを開かず、そのまま削除しましょう。
フィッシング詐欺とは?
フィッシング詐欺とは、送信者を詐称した電子メールから偽のホームページにアクセスさせる詐欺の手口です。アクセスするとログインIDやパスワードなどを求められます。
そのままアクセスすると、詐欺業者にIDやパスワードを知られるので危険です。
さらに業者では、手に入れたIDやパスワードで正規のサイトにアクセスします。結果的に以下のような情報が知られてしまう可能性があるため注意してください。
- クレジットカード番号
- 住所
- 生年月日
- 電話番号
送信先に心あたりがあると、ついアクセスしてしまいがちです。年々巧妙なメールが増えていますので、くれぐれも気をつけましょう。
フィッシングメールには要注意
2022年8月現在、国税庁から届くメール・ショートメールには、フィッシングメールの可能性があります。しかし実際のメールに酷似していて送信元メアドの表記も同じです。そのため、うっかりアクセスしたくなってしまうのも無理はありません。
正規のものが含まれている可能性もあるため厄介です。気になるならメール内のリンクではなく、直接e-Taxで確認してください。
国税庁でも「不審なショートメッセージやメールにご注意ください」との案内を出しました。不審なメールやショートメールにはアクセスしないよう、十分にご注意ください。
参照: